2024年10月3日木曜日

ビーゴリ・イン・サルサ

こんばんは、こうちゃんです。

日本ではまだあまり知られていませんが、
本場の人気パスタ、

ビーゴリ・イン・サルサ

ビーゴリ・イン・サルサとは、
ビーゴリという、北イタリア名産の長く厚いチューブ型の押出成形で作られる高級パスタを使ったヴェネツィアで人気のメニューです。

太くて食感のよいパスタであるビーゴリに、よく炒めた玉ねぎとアンチョビをからめて作る、クリスマスなどによく作られるパスタです。


ビーゴリ・イン・サルサの魅力を深掘り!

ビーゴリ・イン・サルサは、イタリア、特にヴェネト地方の伝統的なパスタ料理です。その魅力は、シンプルな素材で作られる奥深い味わい、そして地域の歴史と文化が深く結びついている点にあります。

ビーゴリ・イン・サルサの魅力
シンプルな素材のハーモニー: 太くて平たいパスタのビーゴリと、玉ねぎとアンチョビをベースにしたシンプルなソースの組み合わせが絶妙です。素材本来の味を引き出し、飽きのこない味わいです。
奥深い旨味: 長時間炒めた玉ねぎの甘みと、アンチョビの塩気が溶け合い、複雑で奥深い旨みが生まれます。
食感の楽しさ: ビーゴリの独特の食感が、ソースの濃厚な味わいを引き立てます。
歴史と文化: クリスマスイブや聖金曜日など、特別な日に食される伝統的な料理です。地域の人々の生活や信仰と深く結びついており、食べることで歴史や文化を感じることができます。

ビーゴリ・イン・サルサの特徴
ビーゴリ: ヴェネト地方特有の太くて平たいパスタです。全粒粉で作られることが多く、小麦の風味豊かです。
イン・サルサ: イタリア語で「ソースの中」という意味。玉ねぎとアンチョビをベースにしたシンプルなソースです。
シンプルな味付け: 塩、胡椒、オリーブオイルといったシンプルな調味料で味付けされます。素材の味を最大限に引き出すためです。

ビーゴリ・イン・サルサの魅力を最大限に楽しむために
良質な食材: ビーゴリは、全粒粉のものがおすすめです。アンチョビは、塩気が強すぎないものが良いでしょう。
玉ねぎをじっくり炒める: 玉ねぎをじっくり炒めることで、甘みが増し、ソースが美味しくなります。
パスタの茹で加減: アルデンテに茹でることが大切です。
トッピング: パルメザンチーズやブラックペッパーを振りかけると、さらに風味が増します。

ビーゴリ・イン・サルサは、シンプルな材料で作られる奥深い味わいが魅力の、イタリアの伝統料理です。ぜひ、ご家庭でも作ってみて、その美味しさを体験してみてください。


こうちゃん








2024年9月17日火曜日

怒りのパスタ?アラビアータ

こんばんは、こうちゃんです。

辛くておいしいパスタ、アラビアータ。


アラビアータ (イタリア語: all'arrabbiata) は、イタリア料理で、唐辛子を利かせたトマトソースのこと。

唐辛子を多めに入れたり、オイルに味つけしたりして、唐辛子の味を強くしたトマトソースを作り、それを茹でたパスタに絡めた料理である。好みでバジリコなどのハーブを添えることもある。ペンネで作ると「ペンネ・アラビアータ(Penne all'Arrabbiata)」、スパゲッティだと「スパゲッティ・アラビアータ(Spaghetti all'Arrabbiata)」になる。このソースはピザなどにも使われる。また、調理済みのソースとしても販売されている。

アラビアータ(arrabbiata)はより忠実に読むとアラッビッアータとなるが、これはイタリア語で「怒り」という意味。「おこりんぼ風」とも訳される。イタリア語では「?風の」という「all'」を付けるのが正しく、カタカナにすると「アララッビッアータ」と読むことになる。地名のアラビア (Arabia) との関係はない。


アラビアータの魅力を徹底解剖!
アラビアータは、シンプルながらも奥深い味わいが魅力のパスタ料理ですね。その魅力をたっぷりとお伝えします。

アラビアータの魅力とは?
シンプルながらも奥深い味わい: トマトの酸味、ニンニクの風味、唐辛子のピリ辛さが絶妙に絡み合い、複雑で奥深い味わいを生み出します。
食欲をそそる香り: ニンニクと唐辛子の香りが食欲を刺激し、食べる前から気分を高めてくれます。
アレンジの幅広さ: 基本のレシピはシンプルなので、様々な食材や調味料を加えて、自分好みの味にアレンジできます。
手軽に作れる: 材料も少なく、調理時間も短いので、忙しい日の食事にもぴったりです。
お酒との相性抜群: 白ワインやビールなど、様々なお酒との相性も抜群です。

アラビアータのここがすごい!
名前の由来: アラビアータはイタリア語で「怒りん坊」という意味。唐辛子のピリ辛さが、怒っているように見えることから名付けられたそうです。
世界中で愛される: イタリアだけでなく、世界中で愛されている人気のパスタ料理です。
季節を問わず楽しめる: トマト缶を使えば、一年中楽しむことができます。

アラビアータの美味しい食べ方
パスタの種類: スパゲッティ、ペンネ、フジッリなど、様々なパスタと相性が良いです。
トッピング: パルメザンチーズ、バジル、鷹の爪などをトッピングすると、さらに美味しくなります。
合わせる飲み物: 白ワイン、ビール、スパークリングワインなどがおすすめです。

アラビアータのレシピ例
材料: スパゲッティ、トマト缶、ニンニク、唐辛子、オリーブオイル、塩、コショウ
作り方:
ニンニクと唐辛子をオリーブオイルで炒め、香りが立ったらトマト缶を加える。
10分ほど煮込んでソースを作る。
スパゲッティを茹で、ソースと合わせる。
塩コショウで味を調え、お好みでパルメザンチーズなどをトッピングする。

アラビアータは、シンプルながらも奥深い味わいが魅力のパスタ料理です。ぜひ、ご家庭でも作ってみてください。

激辛系メニューの少ないイタリアンの中にあって、珍しい辛口メニューですので、
時にパスタ屋さんなどでは、たっぷりトウガラシを入れて、
相当な激辛に仕上げているお店なども存在します。
どんな食事でも辛味を求めてしまう人にはぜひおすすめなメニューです。


こうちゃん

2024年7月11日木曜日

クリームがおいしく楽しめるアルフレッド

こんばんは、こうちゃんです。

クリームと和えた海老や肉のおいしいアルフレッドのご紹介。

アルフレード:濃厚でクリーミーな、イタリアンパスタの定番

アルフレードは、生クリームとチーズをベースにした、濃厚でクリーミーなソースでいただくパスタ料理です。シンプルな材料で作られるにも関わらず、そのリッチな味わいは、多くの人を虜にする魅力があります。

アルフレードの魅力

  • 濃厚でクリーミーな味わい: 生クリームとチーズのコクが、パスタに絡みつき、口の中に豊かな風味を広げます。
  • アレンジの幅: ベーコン、鶏肉、きのこなど、様々な具材と組み合わせることで、違った味わいが楽しめます。
  • 特別感: リッチな味わいは、特別な日の食事にもぴったりです。

アルフレードの作り方

  1. パスタを茹でる: 塩を加えたたっぷりのお湯でパスタを茹でます。
  2. ソースを作る: フライパンにバターを溶かし、ニンニクを炒めます。生クリームを加えて温め、パルミジャーノチーズを少しずつ加えて溶かします。
  3. パスタと絡める: 茹で上がったパスタをソースと絡め、塩コショウで味を調えます。
  4. 仕上げ: パセリのみじん切りなどを散らして完成です。

アルフレードのポイント

  • チーズ: パルミジャーノチーズが定番ですが、ゴルゴンゾーラやチェダーチーズなど、他のチーズを使うこともできます。
  • 生クリーム: 生クリームの量を調整することで、ソースの濃度を調節できます。
  • パスタ: フェットチーネがよく合いますが、他のパスタでも美味しくいただけます。

アルフレードのアレンジ

  • 具材を加える: ベーコン、鶏肉、きのこ、ブロッコリーなど、様々な具材を加えてアレンジできます。
  • ハーブを加える: パセリ、バジル、オレガノなど、ハーブを加えることで、風味が増します。
  • スパイスを加える: ブラックペッパーやナツメグなどを加えて、アクセントを加えることもできます。

アルフレードの豆知識

  • アルフレードの由来: アルフレードは、ローマのレストラン「Alfredo di Roma」の創業者アルフレード・ディ・レリの名前が由来と言われています。
  • カロリー: 生クリームとチーズをたっぷり使うため、高カロリーな料理です。


アルフレードは、濃厚でクリーミーな味わいが魅力のパスタ料理です。様々なアレンジもできるので、ぜひ自分好みのアルフレードを見つけてみてください。



フェットゥチーネ・アルフレード(イタリア語: Fettuccine Alfredo)はフェットゥチーネとパルミジャーノ・レッジャーノ、バターを使用して作るパスタ料理である。料理名はローマのレストランの名前であるアルフレード・ディ・レーリオ(Alfredo Di Lelio)から取られている。アメリカ合衆国では上に挙げた材料の他に、ブロッコリー、パセリ、クリーム 、ニンニク、エビ、鶏肉などを用いて作ることがある。

この料理はもともとローマに旅行したアメリカ人観光客の間で人気だった料理であり、シェフが自身の名前をつけて営業していたレストラン、アルフレード・ディ・レーリオが提供していた料理であった。

フェットゥチーネ・アルフレードはアメリカ合衆国のイタリア料理店では一般的に見かける料理となっている。イタリアやヨーロッパでは、「フェットゥチーネ・アルフレード」 という名前は一般的に知られていない。ローマでは通常この料理を「フェットゥチーネ・アル・ブッロ」と呼ぶ。ピエモンテ州では、タリエリーニ、バターとトリュフを使用して料理が提供されている。

フェットゥチーネ・アルフレードはコストを抑えるために代用品を用いた様々な種類が存在している。クリームをバターに変える、パルミジャーノ・レッジャーノをアメリカ産のパルメザンチーズのような安価なチーズに変更するなどが一般的に用いられる方法である。チーズは濃厚さを増すために小麦粉と混ぜ込むこともある。少量のルー(小麦粉と液状バターもしくはオリーブ・オイルで作成)をソースに混ぜ込むことで濃厚さを生み出す方法もある。


パスタ専門店でも、置いてあるとこは珍しいですし、
家庭ではかなりレアなメニューですが、
おいしいので機会があればぜひ食してみてはいかがでしょうかね。

こうちゃん

2024年6月19日水曜日

海の幸をふんだんに使った海鮮スパゲティ・シーフードスパゲティ

こんばんは、こうちゃんです。

四方を海に囲まれ、海の幸の豊富な日本なら愛されて当然とも言える、おいしいパスタメニューのひとつ、

海鮮スパゲティです。

サケやヒラメなどの魚や、ホタテ、アサリ、ムール貝などの貝、さらには各種魚卵なども使ったり、多種多様な海の幸を使って作られたパスタはいつも人気です。


お店などでは、シーフードスパゲティ、として出されているのが普通ですが、家庭用などでシーフードスパゲティ、シーフードパスタ、というと、海老、イカ、アサリの冷凍シーフードミックスを使っただけ、などの場合も多くなり、
意図的に海鮮パスタ、とした方がおいしそうな度合いがあがります。
・・・すいません、完全に筆者の主観ですが。

海産物なら何を材料に使っても自由ですが、
食感のよさや、小麦粉で作られたパスタ麺との相性がよいので、イカはよく使われる食材ですね。

シーフードスパゲッティ:海の幸がたっぷり!風味豊かな一品

シーフードスパゲッティは、新鮮な魚介類の旨みがパスタに絡み、豊かな風味を楽しめる人気のイタリアンパスタです。トマトソースやクリームソースなど、様々なソースと組み合わせることができ、アレンジの幅も広いです。

シーフードスパゲッティの魅力

  • 海の幸の旨み: 様々な種類の魚介類を使用することで、海の豊かさをダイレクトに味わえます。
  • ソースとの相性: トマトソース、クリームソース、オイルベースなど、様々なソースと組み合わせることで、違った味わいが楽しめます。
  • 栄養満点: 魚介類には、高タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、健康にも良い食材です。

シーフードスパゲッティの作り方

基本の作り方

  1. パスタを茹でる: 塩を加えたたっぷりのお湯でパスタを茹でます。
  2. シーフードを炒める: オリーブオイルで、エビ、イカ、アサリなどのシーフードを炒め、塩コショウで味付けします。
  3. ソースを作る: トマト缶、白ワイン、ハーブなどを加えてソースを作ります。
  4. パスタと絡める: 茹で上がったパスタをソースと絡め、仕上げにパセリのみじん切りなどを散らして完成です。

ポイント
  • 魚介類: エビ、イカ、アサリなどが定番ですが、ホタテやムール貝など、お好みの魚介類を使うことができます。
  • ソース: トマトソース、クリームソース、オイルベースなど、お好みのソースで仕上げます。
  • ハーブ: バジル、オレガノ、パセリなど、ハーブを加えることで、風味が増します。

シーフードスパゲッティのアレンジ

  • ペスカトーレ: トマトソースベースで、様々な種類の魚介類をたっぷり使った、本格的なシーフードパスタです。
  • クリームソース: 生クリームとチーズを使った、濃厚でクリーミーなパスタです。
  • 和風: 出汁と醤油を使った、和風仕立てのシーフードパスタもおすすめです。

  • ペスカトーレの由来: ペスカトーレはイタリア語で「漁師」という意味で、漁師が獲れた魚介類をたっぷり使ったパスタ料理です。
  • シーフードミックス: 様々な種類の魚介類がミックスされているので、手軽にシーフードパスタを作ることができます。


シーフードスパゲッティは、海の幸の旨みをたっぷり味わえる、人気のイタリアンパスタです。様々なアレンジもできるので、ぜひ自分好みのシーフードスパゲッティを見つけてみてください。



こうちゃん

2024年4月9日火曜日

ペペロンチーノ

こんばんは、こうちゃんです。

ここ数回のご紹介しているメニューと同じ、
相当日本でもベーシックなスパゲティメニューのご紹介をば、

ペペロンチーノ

誰もが知っていて、様々なお店で出てくる王道パスタメニューのひとつですよね。

ペペロンチーノ:シンプルながらも奥深い、イタリアンパスタの定番

ペペロンチーノは、イタリア料理の中でも特にシンプルで、かつ奥深い味わいが魅力のパスタ料理です。ニンニク、オリーブオイル、唐辛子というシンプルな材料で作られ、素材本来の味を最大限に引き出した、まさにイタリア料理の王道と言えるでしょう。

ペペロンチーノの魅力

  • シンプルで美味しい: 少数の食材で手軽に作れるのに、風味豊かで奥深い味わいが楽しめます。
  • アレンジの幅: 具材や調味料を少し加えるだけで、様々なバリエーションが楽しめます。
  • 栄養満点: オリーブオイルやニンニクには、健康に良い成分が豊富に含まれています。

ペペロンチーノの作り方

  1. ニンニクを炒める: オリーブオイルをひいたフライパンに、みじん切りにしたニンニクを入れて弱火で炒めます。
  2. 唐辛子を加える: 好みの量に調整した唐辛子を、種を取り除いて加えます。
  3. パスタを茹でる: 塩を加えたたっぷりのお湯でパスタを茹でます。
  4. パスタと絡める: 茹で上がったパスタをフライパンに加え、ニンニクと唐辛子の香りを全体に絡めます。
  5. 仕上げ: パセリのみじん切りなどを散らして完成です。

ペペロンチーノのポイント

  • オリーブオイル: 風味の良いエクストラバージンオリーブオイルを使うと、より美味しく仕上がります。
  • ニンニク: 生のニンニクを使うと、より香りが引き立ちます。
  • 唐辛子: 唐辛子の種類や量で辛さを調整できます。
  • パスタ: スパゲッティがよく合いますが、他のパスタでも美味しくいただけます。

ペペロンチーノのアレンジ

  • 具材を加える: 海老、アサリ、ベーコン、きのこなど、様々な具材を加えてアレンジできます。
  • 調味料を加える: アンチョビ、ケッパー、粉チーズなどを加えて、風味をプラスできます。
  • 仕上げに: パルメザンチーズやレモン汁をかけるのもおすすめです。

ペペロンチーノの豆知識

  • ペペロンチーノの名前の由来: ペペロンチーノはイタリア語で「唐辛子」という意味です。
  • 本場のペペロンチーノ: 本場イタリアでは、パスタの種類や茹で時間、味付けなど、家庭によって様々なバリエーションがあります。


ペペロンチーノは、シンプルながらも奥深い味わいが魅力のパスタ料理です。ぜひ、ご家庭で本場の味を再現してみてください。



アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ(伊: Pasta aglio, olio e peperoncino)は、イタリア料理の一種。日本ではペペロンチーノの名で広く知られている。
イタリア語で、アーリオはニンニクを、オリオは油(特にオリーブ・オイル)を、ペペロンチーノはトウガラシを意味する。これら3つの素材をソースに用いたパスタ料理を指す。
パスタとしてスパゲッティを選んだものが、アーリオ・オリオ・ペペロンチーノである。このパスタは別名「絶望のパスタ」とイタリアでは呼ばれることがあるが、その理由は諸説あり、一例として「貧困のどん底にあってもオリーブ油とニンニクと唐辛子さえあればなんとかなるパスタ」との説がある。
日本とは異なり、本場のイタリアでは簡易な家庭料理として扱われており、レストランのメニューに並ぶ事が殆ど無い料理である。
(引用:wikipedia

日本でも、家庭用スパゲティの王道と言えば、
これまでご紹介しました、ミートソース、ナポリタンの2種が定番ですが、
お店で出てくるパスタメニューまで含めましたら、
このペペロンチーノも大定番です。

材料もシンプルですが、安価で麺を楽しめる素朴なメニューでおいしいです。
外食のイタリアンチェーンなどでも最安値メニューで出ていることも多々あるメニューです。

もちろん、ニンニク、唐辛子があれば家庭でも作れてしまいますので、
材料やお金の不足しがちな自炊メニューなどでも、
家庭の強い味方です。


こうちゃん

2024年2月13日火曜日

トマトの甘みのきいたアマトリチャーナ

こんばんは、こうちゃんです。

日本にも広くパスタのメニューも広まり、
食の一部として定着しつつある中、まだやや珍しいメニュー、
しかし、
トマト好きにはたまらないトマトソースのパスタ

アマトリチャーナ

のご紹介です。


アマトリチャーナ(イタリア語: amatriciana)は、イタリア料理に使われるパスタソース、あるいはそれを用いたパスタ料理の一種。グアンチャーレ(豚頬肉の塩漬け)、ペコリーノ・ロマーノ(羊乳のチーズ)、トマトを用いる。ローマ方言ではマトリチャーナ(matriciana)と呼ばれる。

ローマの北東約100 kmに位置する山間の町アマトリーチェ(ラツィオ州リエーティ県)が名前の由来である。ローマ料理の代表的なソースであり、イタリアの農業省により、ラツィオ州の伝統食品に認定されている。

アマトリチャーナの原型は、グリーチャ(gricia、あるいは griscia)と呼ばれるパスタ料理である。グリーチャは、一般にトマトを使わないアマトリチャーナと見なされている。ただし、グリーチャとアマトリチャーナとの間には、かつても現在も材料に若干の相違がある。

gricia という言葉は、一説に gricio から来ているという。gricioは、19世紀のローマでパンや食料品を売る人々を指して呼んだ言葉で、スイスのグラウビュンデン州(伊: Grigioni)出身者が多かったためにその名があるという。また一説に、アマトリーチェにほど近い Grisciano という集落(アックーモリの分離集落)に由来するともいう。


トマトソースが発明されたのは18世紀後半のことで、パスタにトマトソースが用いられたことを示す最古の文献は、1790年にローマの料理人 Francesco Leonardi によって書かれた料理手引書 L'Apicio Moderno である。したがって、グリーチャにトマトソースが加わった「アマトリチャーナ」が登場するのはそれ以降と言うことになる。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、「アマトリチャーナ」はローマで大人気を博するようになった。ローマとアマトリーチェには数百年に及ぶ密接な交流の歴史がある。宿屋や食堂にはアマトリーチェ出身者が多く、Matriciano という言葉が「食事つきの宿屋」を意味するほどであった。「アマトリチャーナ」という料理法がどこで生まれたにせよ、ローマの人々に受容され、まもなく「ローマ料理の定番」とみなされるに至った。ローマ方言では特徴的な語頭音消失のために「マトリチャーナ」(matriciana)と呼ぶ。


「アマトリチャーナ」はアマトリーチェが起源とされるが、ローマやラツィオ州一帯に広がり、それぞれの地域で「伝統料理」として定着した。このため、アマトリチャーナのレシピには多くのバリエーションがある。

基本的にはグアンチャーレが使われるが、パンチェッタが利用されることもある。

トマトは、Gosetti による「アマトリチャーナ」のレシピには使われていない。トマトの入っていないアマトリチャーナは、アマトリチャーナ・ビアンカ(amatriciana bianca)、アマトリチャーナ・イン・ビアンコ(amatriciana in bianco)、あるいはグリーチャ(gricia)と呼ばれる。これに対して、トマトの入っているものをアマトリチャーナ・ロッサ(amatriciana rossa)と呼ぶ。


タマネギは、アマトリーチェにおけるレシピでは使われていないが、ローマ料理のレシピでは使われている。古い時代に記されたレシピではサラダ油は加えない(グアンチャーレに含まれる脂を利用する)が、通常はオリーブ・オイルが使われ、ラードが使われることもある。

オリーブオイルに揚げたニンニクを含ませることもある。アマトリーチェでのレシピにはペコリーノ・ロマーノ(シビッリーニ山地やモンティ・デッラ・ラガが産地である)が加えられる。黒コショウや、ペペロンチーノ(トウガラシ)を加えるレシピもある。

レストランでは、スパゲッティ、ブカティーニ、リガトーニなどに合わせて供される。

こうちゃん